防災情報の統合解析・高度活用技術に関する研究

【2010/8/28】NHK防災パーク2010

防災科研は、2010年8月28~29日に東京都渋谷区のNHK放送センターで開催された「防災パーク2010」に出展し、「親子でつくるe防災マップ」 「防災ジグソーマップ・ゲーム」「体験!防災ラジオドラマづくり」の3つの公開収録を行いました。

-マップとラジオドラマを通じて親子で防災を考える-

「NHK防災パーク2010」は、終了いたしました。

出展報告

(1) 「親子でつくるe防災マップ」

タッチパネル式の大きな液晶ディスプレイを使って、画面に触れながら、自宅や周辺の危険なもの、役に立つものをマップに入力し、避難所への避難ルートを書き込みました。また、ハザードマップ、古い地図、地形分類図などを重ねながら、自宅周辺の過去の様子や、災害特性をはじめて知った方も多くいました。

(2) 「防災ジグソーマップ・ゲーム」

渋谷区とNHKが含まれる航空写真を床に敷き詰め、親子で写真の上を歩きながら空白部分に正しい写真を当てはめました。そして、つなぎ合わせた航空写真からNHKと渋谷駅の場所を確認し、ハザードマップを使って危険な場所や避難所がある場所を参加者みんなで確認しました。

(3) 「地域発・防災ラジオドラマ収録体験」

大きな地震が発生したときの避難所運営を想定して、会場特設ステージで防災ラジオドラマ収録体験を実施しました。大人も子供もやや緊張しながらも、初めてとは思えないくらい上手にしゃべっていただきました。ご来場ご参加、ありがとうございました。


 <外の展示ブースの様子>

開催案内

はじめに

独立行政法人防災科学技術研究所(理事長:岡田義光)は、8月28日(土)と29日(日)に東京都渋谷区のNHK放送センターで開催される「防災パーク2010」に出展し、マップとラジオドラマを通じて親子で防災を考えるための3つの体験企画を実施します。 当研究所が開発したウェブマッピングシステム「eコミマップ」を活用して防災マップをつくります。
下記の3つの公開収録を行いました。

  1. 「親子でつくるe防災マップ」や、地図の見方や災害時に重要な場所を学ぶ
  2. 「防災ジグソーマップ・ゲーム」をはじめ、特設ステージでは防災に関するラジオドラマに親子で声優として参加できる
  3. 「体験!防災ラジオドラマづくり」

開催概要

名称 防災パーク2010
主催 NHK、NHKプロモーション、渋谷区、東京消防庁、
渋谷消防署、警視庁代々木警察署
日時 2010年8月28日(土)、29日(日)
場所 NHK放送センター、ふれあいホール
住所:東京都渋谷区神南2丁目2-1
テーマ 情報がいのちを守る。 みんなでつくる、体験防災。
後援 内閣府、総務省消防庁、気象庁
入場料 無料

体験企画

(1) 「親子でつくるe防災マップ」

防災科研が開発した最新のウェブマッピングシステム(インターネットで地図を閲覧・作成できるシステム)を用いて、避難場所など自宅や学校、職場の周りに防災に役立つどのようなものがあるか、ビルの窓ガラスの飛散等の危険性が高い場所など周りにどのような危険性が潜んでいるか、パソコンを使ってマップシステムに入力します。そして、様々な地図や航空写真、自治体が提供するハザードマップ等を重ね合わせ、自分達だけのオリジナルなe防災マップを作ります。作成したマップは、印刷して持ち帰ることができます。


e防災マップ作成の様子
(当研究所一般公開にて)
e防災マップ
作成したマップの例
  • 開催時間 : 両日 10時~16時(マップづくり1回あたり10分程度)
  • 場所 : コンセプトゾーン

※ 今回のe防災マップの作成にあたって、シャープドキュメントシステム(株)より、タッチパネル機能付き大型(60V型)液晶ディスプレイ、超大型マルチ液晶(60V型×4面)ディスプレイ、A3判印刷対応カラープリンターをご提供いただきます。

(2) 「防災ジグソーマップ・ゲーム」

分割された航空写真をジグソーパズルのピースに見立て、航空写真を正しくつなぎ合わせながら、地図の見方や防災に重要な情報を学ぶゲームです。渋谷区のNHK周辺を上空から撮影した巨大な航空写真を正しくつなぎ合わせることで、NHK周辺の避難場所や災害時に大きな被害が心配される場所等、自分が今いる場所の周辺にどのような防災のための備えがあり、またどのような危険性が潜んでいるか、地図情報や地域情報に対する理解を深めることができます。

防災ジグソーマップ

防災ジグソーマップのイメージ

  • 開催時間 : 両日 10時~16時(パズル1回30分程度で1日4回行う予定)
  • 場所 : コンセプトゾーン
(3) 「体験!防災ラジオドラマづくり」

特設ステージでの企画として、当研究所が用意した避難所の運営に関するラジオドラマの声優として出演いただくなど、親子でラジオドラマの収録を体験していただきます。このラジオドラマは、平日の日中に大きな地震が発生し、地域住民をはじめとした帰宅困難者が指定避難所(小学校)に集まる事態を想定し、地域住民主体の避難所運営のことや、小学校に残された児童(小学生)の避難所生活をテーマとしています。防災のことを知るだけでなく、ラジオドラマの収録も体験できます。なお、収録された防災ラジオドラマは、声優として参加していただいた親子にCDとしてプレゼントします。

防災ラジオドラマづくり

防災ラジオドラマの収録イメージ

  • 開催時間 : 両日11時と14時(約30分)
  • 場所 : 屋内ステージ
(4) 「レスキューバイク隊ケータイレポート」

災害時に物資などの運搬や情報の伝達に活躍するレスキューバイク隊が、周辺の防災関係の施設の場所や状況などをレスキューバイク隊の視点からレポートします。レポートには、防災科研が開発したウェブマッピングシステムを活用します。レポートの様子は、展示ブースでご覧になれます。

  • 開催時間 : 両日10時~16時(随時)
  • 場所 : 渋谷区・NHK放送センター屋外テント(隣の防災減災横丁テント)

※ 茨城レスキューサポート・バイク(通称:IRB)の協力により行います。