防災科学技術研究所 田口 仁

社会防災システム研究部門 / 総合防災情報センター

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eコミマップを使ってマッピングパーティーながれやまに協力しました

マッピングパーティーながれやま(11 月9日実施)に実行委員として協力した。協力した経緯は、流山市との共同研究で構築・運用している「eコミ流山」の中にグループページを構築して、eコミ マップを使うからである(元市民として協力したいという気持ちももちろんあった)。スマートフォンを使って市内のとっておきの場所の写真を撮影してマッピングする。対象である小学生の親子が多数参加した(当日の様子はNHK News Web参照)。

マッ ピングパーティーという言葉は、OpenStreetMapの地図作成イベントを指すことが多かったのだが、その辺はあまり考えないで、外を歩いてその情報を使って地図を作ればマッピングパーティーだろう、と広く捉えてこういう名前になった(と推測される)。

eコミマップの機能がちゃんと動作するのか、操作を説明して使い方を理解してもらえただろうか、というところは当初はものすごく心配だったのだが、スマートフォンの操作に脱落するペアはなくて、3時間で市内を網羅するように130件以上が投稿された。

写真の投稿だけではなく、「名前を付けよう!」と「なぜ好きなの?」という項目で入力してもらった。「名前を付けよう!」は、投稿者が通称を付けることを促す効果を狙ったこともあり、単純な地名だけでなく、少しひねった言葉が生まれ、センスのあるおもしろい投稿がたくさん出てきたのが良かった。

さて、話はマッピングのために使った情報システム(eコミマップ)についてフォーカスしていきたい。まずは機能的なところから。現在、eコミマップはスマートフォンまわりの機能を強化中である。大きな点としては、スマートフォンのブラウザから写真や動画が直接投稿できるところである。パソコン画面で設定したレイヤ(項目)をスマートフォン画面から参照できるだけでなく、アプリのインストールはせずに直接現地での投稿が可能になったのである。操作方法についてはこちらにアップした。

表向きの機能はこれだけなのだが、もう1つ重要な機能が活躍した。それは新機能の帳票出力機能である。このイベントは写真と投稿の際のコメントにより賞を授与することになっていた。もちろんサーバに上がった投稿情報は地図上にリアルタイプでプロットされて、登録情報を1件1件参照できるのだが、100件以上を1つ1つ見るのは大変である。そこで、写真とテキスト、位置情報を地物単位で帳票として出力する新機能を開発していたので、それを適用したのである。これによって、投稿された情報を机の上に広げて、探しやすくなった。

今回のイベントでは、審査委員用と参加者によるワークショップ(グループ内での写真の紹介)用に出力した。これがなければ審査に時間がかかったし、ワークショップで自分の写真をグループ内の他のペアに紹介することは困難だっただろう。

この帳票出力機能をもう少し補足すると、事前にエクセルでテンプレートを設定してアップロードすると、その見栄えで出力する。写真や地図も貼りつけることが可能であり、データをアナログに出力することも考えた機能が特徴といえる。

このように、スマートフォンによる登録機能と、アナログでの利用を考慮した帳票出力機能という2種類の新機能を使った実施したマッピングパーティーだったのだが、もちろん他の地域での展開も可能である。本機能は2.3として年度内のリリースを予定している。

eコミマップは地理空間情報のオープンデータをユーザ自身で取得・表示する道具である。加えて、自ら情報を投稿することができる仕組みを有しており、オープンデータ& オープンガバメントを支援するツールともいえる。本機能をうまく活用して、オープンデータとオープンガバメントの促進に貢献できればと考えているところである。